2021/10/18 17:20

サッカーボール28球を日本からウガンダへ持っていきました。

Uganda Empowers Soccer Academy(UESA)を創設する前の話です。

代表の濱野がウガンダに渡航する際に、
28球のサッカーボールを日本からスーツケースに詰めて持っていきました。



空気を全て抜き、四つ折り?にして体積を小さくしました。

「スーツケース×2、バックパック×1」

荷物の8割はサッカーボールでした(笑)

20の村にそれぞれ1球ずつサッカーボールを配る。

ウガンダ到着後、現地CBO「Uganda Empowers」の業務をこなしつつ、

空いた時間で地域の村に連れて行ってもらいました。

村に行く前に必ず「村長さん」に連絡を取り、

夕方に行くから子どもたちを学校の校庭に集めといてください!!」とお願いしていました。


集まってもらった子どもたちには「ただ渡す」のではなくて、しっかり説明を入れます

「このサッカーボールは日本で大切に使われてきたモノであること」
「サッカーはただの娯楽ではなくて人と人を繋げるもの」
「サッカーは遊びではなくて仕事にできること」
「日本サッカーだけでなく、世界でアフリカ人選手に注目が集まっていること」

などなど、、Uganda Empowers代表JohnBoscoさんの口から現地語で説明してもらい、
僕も英語で簡単に挨拶させてもらいました。

そんなこんなで20球のサッカーボールを20の村に届けることができました。
※残り8球は創設したサッカーアカデミーUESAの練習球とさせていただきました。

なぜ村単位で配ったの?

サッカーボールの配り方には本当に迷いました。

当初は「学校に寄付」という形で届けようと思っていました。
というのも、現地協力CBO「Uganda Empowers」は自分たちで小学校を運営しています。

通っている生徒も150~200名いるとのことで、
休み時間には子どもたちが校庭で1球しか無いサッカーボールを皆で追いかけている状況でした。

しかし、

コロナの影響で学校は閉鎖状態に追い込まれました。

学校で配ることを断念することになりました。

そこで、地域の村が1つの共同体として機能していることを利用して、
「村単位で配っていこう!」という作戦に踏み切りました。

これが功を奏して、
各村で約20名の子どもたちがいたので、
概算ですが、「20名×20村=400名」の子どもたちがサッカーボールでサッカーが出来るようになりました。

ゴミから作られたサッカーボール



「サッカーボールでサッカーが出来るようになった」の意味はこちらです。

この写真は、ウガンダの田舎ではよく見かける「サッカーボール」です。

マトケと呼ばれるバナナの「皮」を中心の素材に充て、
それをプラスチック袋で被せ、最後に蚊帳のヒモでくくる、という製作工程です。

これが非常に頑丈で、耐水性もあるので長持ちします。
(壊れてもすぐ作れる)

このボールが長らく彼らの「サッカーボール」でした。

基本的にウガンダの田舎では、サッカー用具を買うために回すお金はありません。
街のスポーツショップにいけばサッカーボール自体は売っています。

ただサッカーボールは比較的富裕層向けの商品で、
田舎の子どもたちはサッカーが好きでもサッカーボールが無い状態が大半です。

僕が20球シェアさせて頂きましたが、正直まだまだ足りていません。
ウガンダではスポーツの中でもサッカーが断トツで人気です。

ウガンダのサッカー少年にもっとサッカーを楽しんでほしい。

下記のページからサッカーボールを購入していただければ、僕が代わりにウガンダへ届けます。

もっと詳しく話聞いてから!!という方は是非ご連絡ください!(何でもお話します!)

【才能発掘】村単位でじっくり時間をかけてサッカーボールを配ったもう一つの理由


こちらはサッカーアカデミー「Uganda Empowers Soccer Academy(UESA)」の初期メンバー8名です。

才能に溢れています。

この子どもたちをどうやって選んだのか説明します。

話の流れから察しのいい方は分かるかと思いますが、

そうです、サッカーボールを配った20の村の子どもたちから選りすぐりました。

サッカーボールを配る日には必ずその場で子どもたちに「試合」をしてもらいました。

そこである程度「隠れた才能」に目星をつけておいて、
20の村に配り終わってから「セレクション」と称した選考会を開催しました。


選考会には約120名の子どもたちが集まってくれました。

写真はその子どもたちに「フライドライス」の炊き出しを提供している様子です。

久しぶりのマトケ以外の飯だと代表の濱野が一番喜んで食べていました。

【まとめ】ウガンダの田舎で20の村にサッカーボールを配った話。

ウガンダの田舎でサッカーボールを配りました。

「約400名の子どもたちがサッカーボールでサッカーが楽しめるようになった」
と聞くと、結構インパクトあること出来たのかなぁ、と思います。

「モノをあげるだけ」では終わりたくなかったので、
「サッカーアカデミー」という形で、「子どもたちが継続してサッカーを楽しむ機会」を作りました。

ただそれを運営していくコストをどう賄っていくか。
人的コスト、金銭的コスト、時間的コスト、、

「0→1」のフェーズは上手く超えたかもしれませんが、
「1→100」にしていく作業をここから考えなければなりません。

こればっかりは僕だけの力ではどうしようも出来ないので、
皆さん、助けてください(笑)

という他力本願な思いだけ残してこの記事を締めたいと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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Uganda Empowers Soccer Academy 日本支部代表 濵野大志